うつ病でも笑うことはできる?「微笑みうつ」の真実
「うつ病=一日中暗い顔をして泣いている状態」と思われがちですが、実は抑うつ状態であっても笑顔を見せることは可能です。周囲の前では明るく振る舞い、冗談を言って笑うことすらあるため、一見すると元気に過ごしているように見えます。しかし、その笑顔の裏で深刻な心の苦痛を抱えている状態は、一般的に「微笑みうつ(スマイリング・ディプレッション)」と呼ばれています。
微笑みうつに陥る人は、責任感が強く、周囲に心配をかけたくないという思いが強い傾向があります。職場や家庭などの社会生活では何とか「普通の人」を演じようと無理をして笑顔を作りますが、内心では激しい抑うつ感や虚無感、強い疲労感に苛まれています。周囲から「いつも元気そうだね」と言われることが多く、病気であることに気づかれにくいため、受診や発見が遅れやすいのも特徴の一つです。
「笑えるから自分は大丈夫」「うつ病なはずがない」と無理を重ねると、ある日突然、糸が切れたように動けなくなってしまうリスクがあります。もし表面的には笑顔で過ごせていても、心の中で強い辛さを感じているなら、それは心が発している重要なサインです。無理に演じ続けるのをやめ、専門医や心理カウンセラーなどの医療機関に相談することが、回復への第一歩となります。
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